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還流独歩

出発進行 その3 2013.02.24

そこで念のために、鉄道の信号を意味するドイツ語を調べてみたら「Signal」と言うらしい。ただし、読み方は少し違っていて、ドイツ語だと「ズィグナール」である。この「ズィグナール」は、腕のような指示器を上下に動かすことによって発停を合図するアナログ式の「腕木式信号機」に由来しているようだ。そして「鉄道信号器」を正式名称は、「Eisenbahnsignal / アイゼンバーンズィグナール」と言うらしいこともわかった。

ということで、一般の交通に使われている道路にある信号は「Ampel / アンペル」だが、鉄道では「ズィグナール」らしい。そこで疑問はさらに拡大することになる。仮に「信号よし」が「Signal gut / ズィグナール・グート」だとして、信号が目の前にある確定されたものであれば、英語の「The」にあたる定冠詞がつくかもしれない。つまり「“Das” Signal 」となる可能性がある。ましてや信号がいくつかあったら「 (Die) Signale / ズィグナーレ」と複数形で言うのだろうか。

そんなことを考える暇があるなら、他の作業に時間を割いたりすべきなのだが、気になり始めると、何らかの答えが欲しくなる。しかも、意外と新たな発見があったり、語彙の勉強になったりもするから、その時間が無駄だとは言い切れない気もするのである。何ごとも興味を持つことは大切だし、ましてや、ある程度、勝手がわかっている国のことだからこそ、面白くも感じるのだと思う。

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