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還流独歩

現場監理 その2 2013.03.10

構造事務所の所長が来て、どういう判断を下すか心配だったが、結論的には、現在、進めている補修を継続して良いとのことであった。不具合箇所は全体から見ると一部とはいえ、全部で20か所近くもある。もしかしたら、問題のある場所をすべて取替えという判断もあったかもしれない。そうなれば、工期にも影響して来る。

今回の件を前向きに捉えれば、いま見つかって良かったと考えるべきだろう。その一方で、もっと早くに気がつかなければならなかった。構造設計者も、週に数回は来ているわけだから、見落としてしまったことは素直に反省しなければならない。むしろ心配なのは、報告がなかったことによって信頼を失うことだ。

間違いを起こすことは誰にでもある。自慢することでは決してないが、私だって設計図書に描き漏らしたことは、これまでもたくさんあるし、今回の現場でも、同じようなことがすでに生じている。抜けてしまっている内容については素直に認めるしかない。そして、その対応をどうするかが求められる。

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