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還流独歩

西へ9000km移動 その2 2013.06.18

早朝の空港は静かである。搭乗手続きは数分程度で問題なく終わった。7時半の手荷物検査の開始まで30分ほどある。その間にも簡単な作業をする。以前にも書いたが、個人的には7時から出国させてもたいたいと思う。空港の運営上、30分早めることは難しいのかもしれないが、8時台に出発する飛行機もあるわけだし、世界を代表する国際空港なのだから、早めに空港に着いた人たちへの配慮があっても良いのではないだろうか。

ところで今回、残念なことが一つあった。ドイツへのお土産として、毎回、必ず購入し続けて来た「抹茶ケーキ」がなくなっていたのだ。実に他愛もないことだが、ドイツの友人や知人、あるいはお世話になった方々に上げるお土産として最適だったし、味もさることながら、風呂敷の様な日本的な包みも好評だった。買って来て欲しいという要望さえ出る絶賛商品であったから、なくなってしまったのは実に惜しいことである。仕方なく妥協して別なのを買った。

今回は前方の席に座ったので、後方のことは分からないが、機内は8割くらいの混みようだろうか。いつものように中央の4人掛けの通路側に座る。隣りは一つ空いていて、その向こうは年齢層が高めの女性が2人座っている。手にしている旅行案内のようなものが目に入った。「ライプツィヒ音楽祭」というようなことが書かれている。それくらいの年代の人たちにとって、欧州への旅行は相変わらず人気のようだ。だからこそ飛行機も混んでいるのだろう。

全員の搭乗が終わったことを知らせるアナウンスがあった。私の一つ後ろの列は端に男性が一人だったので、許可を得てすぐ後ろに移動する。そうすれば4列席を2人ずつで利用できるから、女性二人にとっても少しは広く使えることになる。私は後ろに移りますからと伝えると、とても丁寧な御礼の言葉を頂いた。出発前に何人か遅れて入って来た人がいたが、飛行機は、ほぼ定刻通りに駐機場を離れた。そしていつものように50秒近い加速を終えて離陸した。

掲載日:2014年8月20日(水)

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